2.2. IAMロールの作成 (サービスPrincipal: EC2InstanceProfileEnvMaintRole)¶
作業の目的 [why]¶
IAMロール"EC2InstanceProfileEnvMaintRole"を作成します。 このロールの利用をサービス"ec2.amazonaws.com"に許可します。
完了条件/事前条件 [設計者用情報]
完了条件 [after]
主処理は、以下を満たしたときに成功したものとします。
- 完了条件1
- IAMロール"EC2InstanceProfileEnvMaintRole"が存在する。
- 完了条件2
- IAMロール"EC2InstanceProfileEnvMaintRole"のプリンシパルに"ec2.amazonaws.com"が指定されている。
事前条件 [before]
主処理の実施は、以下の状態であることを前提とします。
- 事前条件1
- 設定ファイル用ディレクトリが存在する。
- 事前条件2
- IAMロール"EC2InstanceProfileEnvMaintRole"が存在しない。
前提と異なることが判明した場合、直ちに処理を中止します。
作業対象 [what]¶
- IAMサービス
標準時間¶
8分
前提条件¶
作業環境条件 [where]¶
本作業は、以下の作業環境で行います。
作業環境条件1: OSとバージョン
Amazon Linuxの以下のバージョンで動作確認済
コマンド:
cat /etc/issue | head -1
結果(例):
Amazon Linux AMI release 2016.09
作業環境条件2: シェルとバージョン
bashの以下のバージョンで動作確認済
コマンド:
bash --version -v | head -1
結果(例):
GNU bash, バージョン 4.2.46(1)-release (x86_64-redhat-linux-gnu)
作業環境条件3: AWS CLIのバージョン
以下のバージョンで動作確認済
- AWS CLI 1.14.18
コマンド:
aws --version
結果(例):
aws-cli/1.14.18 Python/2.7.12 Linux/4.4.11-23.53.amzn1.x86_64 botocore/1.8.22
バージョンが古い場合は最新版に更新しましょう。
コマンド:
sudo -H pip install -U awscli
開始条件¶
作業に必要なモノ・情報 [resource]¶
作業開始には、以下が全て揃っていることが必要です。
リソース1: 設定ファイル用ディレクトリ
今回は"${HOME}/tmp/conf-iam"を設定ファイル用ディレクトリとします。
ls ${HOME}/tmp/conf-iam
存在しない場合は作成します。
mkdir -p ${HOME}/tmp/conf-iam
リソース2: IAMロール名
- 作成するIAMロールの名称です。
- 今回は"EC2InstanceProfileEnvMaintRole"とします。
リソース3: プリンシパル
- 作成するIAMロールの利用を許可する対象です。
- 今回は"ec2.amazonaws.com"とします。
タスクの実施¶
0. パラメータの指定¶
まず変数の確認をします。
変数の確認:
cat << ETX # 0.a. AWS_DEFAULT_PROFILE: <IAMのフル権限を許可されたプロファイル> AWS_DEFAULT_PROFILE="${AWS_DEFAULT_PROFILE}" # 0.1. DIR_CONF: ${HOME}/tmp/conf-iam DIR_CONF="${DIR_CONF}" # 0.2. IAM_ROLE_NAME: EC2InstanceProfileEnvMaintRole IAM_ROLE_NAME="${IAM_ROLE_NAME}" # 0.3. IAM_PRINCIPAL: ec2.amazonaws.com IAM_PRINCIPAL="${IAM_PRINCIPAL}" ETX
下段の変数が入っていない、もしくは上段と同等の値が入っていない場合は、それぞれの手順番号について作業を行います。
0.a. プロファイルの指定¶
プロファイルの一覧を確認します。
コマンド:
cat ~/.aws/credentials \ | grep '\[' \ | sed 's/\[//g' | sed 's/\]//g'
結果(例):
iamFull-prjz-mbpr13 <IAMのフル権限を許可されたプロファイル>
変数の設定:
export AWS_DEFAULT_PROFILE='<IAMのフル権限を許可されたプロファイル>'
再確認¶
設定されている変数の内容を再確認します。
変数の確認:
cat << ETX # 0.a. AWS_DEFAULT_PROFILE: <IAMのフル権限を許可されたプロファイル> AWS_DEFAULT_PROFILE="${AWS_DEFAULT_PROFILE}" # 0.1. DIR_CONF: ${HOME}/tmp/conf-iam DIR_CONF="${DIR_CONF}" # 0.2. IAM_ROLE_NAME: EC2InstanceProfileEnvMaintRole IAM_ROLE_NAME="${IAM_ROLE_NAME}" # 0.3. IAM_PRINCIPAL: ec2.amazonaws.com IAM_PRINCIPAL="${IAM_PRINCIPAL}" ETX
1. 前処理¶
1.1. 作業対象の状態確認¶
主処理の実施は、以下の状態であることを前提とします。
前提と異なることが判明した場合、直ちに処理を中止します。
事前条件1: 設定ファイル用ディレクトリが存在する。
コマンド:
ls -d ${DIR_CONF}
結果(例):
${HOME}/tmp/conf-iam
事前条件2: IAMロール"EC2InstanceProfileEnvMaintRole"が存在しない。
「IAMロール"EC2InstanceProfileEnvMaintRole"が存在しない。」ことを確認します。
コマンド:
aws iam list-roles \ --query "Roles[?RoleName == \`${IAM_ROLE_NAME}\`].RoleName"
結果(例):
[]
1.2. assumeロールポリシドキュメントの作成¶
変数の設定:
FILE_INPUT="${DIR_CONF}/${IAM_ROLE_NAME}.json" \ && echo ${FILE_INPUT}
変数の確認:
cat << ETX # FILE_INPUT: ${HOME}/tmp/conf-iam/EC2InstanceProfileEnvMaintRole.json FILE_INPUT="${FILE_INPUT}" # IAM_PRINCIPAL: ec2.amazonaws.com IAM_PRINCIPAL="${IAM_PRINCIPAL}" ETX
コマンド:
cat << EOF > ${FILE_INPUT} { "Version": "2012-10-17", "Statement": [ { "Action": "sts:AssumeRole", "Principal": { "Service": "${IAM_PRINCIPAL}" }, "Effect": "Allow", "Sid": "" } ] } EOF cat ${FILE_INPUT}
JSONファイルを作成したら、フォーマットが壊れてないか必ず確認します。
コマンド:
jsonlint -q ${FILE_INPUT}
エラーが出力されなければOKです。
2. 主処理¶
IAMロールの作成¶
変数の確認:
cat << ETX # IAM_ROLE_NAME: EC2InstanceProfileEnvMaintRole IAM_ROLE_NAME="${IAM_ROLE_NAME}" # FILE_INPUT: ${HOME}/tmp/conf-iam /EC2InstanceProfileEnvMaintRolejson FILE_INPUT="${FILE_INPUT}" ETX
コマンド:
aws iam create-role \ --role-name ${IAM_ROLE_NAME} \ --assume-role-policy-document file://${FILE_INPUT}
結果(例):
{ "Role": { "AssumeRolePolicyDocument": { "Version": "2012-10-17", "Statement": [ { "Action": "sts:AssumeRole", "Sid": "", "Effect": "Allow", "Principal": { "Service": "ec2.amazonaws.com" } } ] }, "RoleId": "AROAxxxxxxxxxxxxxxxxx", "CreateDate": "2018-01-06T01:23:45.678Z", "RoleName": "EC2InstanceProfileEnvMaintRole", "Path": "/", "Arn": "arn:aws:iam::XXXXXXXXXXXX:role/EC2InstanceProfileEnvMaintRole" } }
3. 後処理¶
完了条件の確認¶
主処理は、以下を満たしたときに成功したものとします。
完了条件1: IAMロール"EC2InstanceProfileEnvMaintRole"が存在する。
「IAMロール"EC2InstanceProfileEnvMaintRole"が存在する。」ことを確認します。
コマンド:
aws iam list-roles \ --query "Roles[?RoleName == \`${IAM_ROLE_NAME}\`].RoleName"
結果(例):
[ "EC2InstanceProfileEnvMaintRole" ]
完了条件2: IAMロール"EC2InstanceProfileEnvMaintRole"のプリンシパルに"ec2.amazonaws.com"が指定されている。
「IAMロール"EC2InstanceProfileEnvMaintRole"のプリンシパルに"ec2.amazonaws.com"が指定されている。」ことを確認します。
コマンド:
aws iam get-role \ --role-name ${IAM_ROLE_NAME} \ --query 'Role.AssumeRolePolicyDocument.Statement[].Principal.Service'
結果(例):
[ "ec2.amazonaws.com" ]